今回は、ジャムセッション定番曲の「Cissy Strut」(シシーストラット)についての記事です。
初心者向けの曲としても知られていますがアレンジする場合もあり、セッションで教わったパターンを紹介します。
Cissy Strutとは
「Cissy Strut」(シシーストラット)は、アメリカのファンクバンドである「Meters」(ミーターズ)の楽曲。

- 曲の構成は、2種類のメロディーの繰り返しとC7(シーセブン)のワンコードのみで、ジャンルとしては「ファンク」になります。
- ※上記のシーセブンとはファンクやジャズなどで多用される「セブンスコード」の一種で、正式には「ドミナントセブンス」
- セブンスコードにはその他に、「メジャー」マイナー」「マイナーセブンス・フラットファイブ」があります。
- ※譜面上の表記は、「メジャー=Mや△」マイナー=m」「セブンス=7」「マイナーセブンス・フラットファイブ=m7♭5」となる。
- また、ジャムセッションでは特定の曲でなくてもワンコードのみで演奏することも。
この動画はミーターズのスタジオ版ですが、YouTubeなどで検索するとセッションの動画もありますので色々探してみて下さい。
アレンジバージョンその1
コードがC7ではなく、「Cm7|F9」となる。
※コードの読み方はCm7はシーマイナーセブン F9はエフナイン
コード以外の部分は変わらずアドリブも同じスケールでできてしまうので、原曲に慣れている人ならすんなり演奏できるんではないでしょうか。
コードが1つ増える分バッキングの難易度は上がりますが、カッコいいのでチャレンジしてみるのもアリかと!
やってみた感覚としては、マイナーコードが出てくるので曲の雰囲気がクールになった印象でした。
アレンジバージョンその2
コードがC7ではなく、「C7|A♭」となる。
このアレンジはジャズギタリストである、「ジョンスコフィールド」のアルバム「Flat Out」に収録されています。
BメロがA♭に転調しているので、テーマとバッキングの難易度は上がりますがアドリブはそのままCのスケールで弾いても大丈夫!
ちなみにギタリストの「オズノイ」もこのバージョンで演奏している動画がいくつかアップされてました。
アレンジバージョンその3
コードがC7ではなく、「Cm9|A♭△7(#11)」となる。
このバージョンはYouTubeで偶然見つけたんですが、コードがかなり変わっており複雑そうです。
実際に演奏したことがないので詳細は不明ですが、上級者向けなアレンジといった印象です。
最後に
合計3種類パターンを紹介しましたが、他にも種類があります(おそらく)
記事にまとめてみて思ったことは「原曲は最低限の知識でも演奏できる程シンプルなのに、アレンジ次第でこれだけ雰囲気が変わる曲も珍しい!」です。
他のアレンジも機会があったら演奏してみたいと思いました。